当店の塩蔵わかめが秘密のケンミンSHOW極(3月14日放送)に紹介されました。わかめ商品リストへ

わかめの種類・見分け方・健康への効果などを一挙解説!

わかめ
わかめは私たちの生活に身近な食べ物の一種です。しかしそのバリエーションは豊富で、品種の違いのほか、加工方法などによっても多数に分類されます。ここではわかめに関して、こういった種類別の違いから栄養素、健康への効果まで解説していきます。

わかめの種類

わかめも産地によって形や味わいが変わることをご存知でしょうか。また、加工の方法によっても味わいや食べ方も変わってきます。まずはそれら「種類」について見ていきましょう。

三陸わかめ

「三陸わかめ」は東北や北海道エリアを中心として生産されているわかめのことで、「南部わかめ」と呼ばれたりもします。
特徴としては、葉の切れ込みが深く、そして大きいということが挙げられます。胞子葉も大きいですし茎も長いです。
養殖に適しているという特性も持つことから、最近だと別のエリアでも生産されるケースが出てきています。

鳴門わかめ

「鳴門わかめ」は徳島県産のわかめです。徳島県北部に位置する鳴門の海域は潮の流れが激しく、比較的厳しい環境で育ちます。茎が短く、歯ごたえがしっかりしているのが特徴とされています。
ただ、最近は天然のものが減少の傾向にあるとも言われています。

加工方法による違い

海から採ってきたわかめは、そのままの状態だと「生わかめ」と呼ばれます。磯の香りを楽しむことができるなど、生わかめならではの良さもありますが、日持ちしないため多くの場合加工されて流通します。以下では加工方法に着目していきましょう。

塩蔵わかめ

「塩蔵わかめ」は、生わかめを湯通ししたのち塩漬けにしたものを言います。塩蔵はわかめを通常より長く保存するために生まれ、何十年も受け継がれている技法です。長く保管ができるにもかかわらず、生わかめに近い食感を楽しむことができるのです。
同じ三陸わかめの中でも生産地によって塩蔵わかめの食感は異なります。宮城県のものだと柔らかく、岩手県のものだと少し固めでわかめの風味が強いという特徴を持っています。

なお、塩蔵わかめは3分から5分程度水で戻してから使います。水に長くつけると柔らかくなり過ぎるため、お好みの柔らかさになるよう時間調整をすると良いでしょう。最後に軽く塩を洗い流し、よく水気を切ります。その年によって厚さ・柔らかさは異なるため、常に一定の時間をかけるのではなく、わかめの状態をよく見て戻し時間を決めるとより良い状態で楽しむことが可能です。

塩蔵わかめの利用がおすすめできる料理は色々ありますが、やはり定番の味噌汁で一度味わってみて下さい。一等品のわかめを使えばこれまでの味噌汁を格段に美味しく仕上げることができます。
他にもわかめのお刺身、若竹煮、サラダ、スープ、わかめラーメンなども試してみましょう。一等品のコシがあるわかめは炒めても美味しく仕上がります。

乾燥わかめ

続いて乾燥わかめについてですが、よくあるのは「乾燥カットわかめ」です。乾燥加工することで保存性を高めているのです。カットわかめは使いやすさの面で優れています。
利便性やコスト面を考慮した、非常に薄いカットわかめも見かけますが、美味しさで言うと肉厚のものの方が優れています。そのため扱いやすいカットわかめを選ぶときでも肉厚でしっかりとした食感のものにすると良いでしょう。この点、本格的なカットわかめをお求めの方は三陸の肉厚なカットわかめがおすすめできます。
肉厚だと水戻しが必要になりますが、この一手間がより本格的な味わいを再現します。この場合も塩蔵加工のときと同様、3分から5分程度の水戻しを行います。そのまま味噌汁に入れることも可能ですが、その場合にはひと煮立ちさせて柔らかくしておくと良いです。

茎わかめ

茎わかめはその名の通り、茎の部分を活用した食品です。食感が一番の特徴と言え、コリコリした歯ごたえを楽しみたい方は茎わかめを佃煮、サラダ、和え物などに入れると良いでしょう。
ものによっては生育し過ぎており、食感がゴリゴリととても固く感じる商品もあります。しかし当店の茎わかめであれば、旬のものを厳選しておりますので、程よい食感を楽しむことが可能です。どんな料理に使用しても丁度良い仕上がりで食感を味わうことができるでしょう。

めかぶわかめ

「めかぶわかめ」は、根本近くの茎にできる「めかぶ」を切り離したものを言います。粘り気の強さや風味の強さが特徴的です。多くの場合、わかめを作る際に残ってしまうめかぶを有効活用する形で商品化されています。
しかし当店のめかぶは、めかぶを主役にするために育てています。バスケットボール並の大きさにまで生育し、多くのめかぶ商品が作れることはもちろん、風味も粘りも強いものができあがります。また、旬の時期にだけ加工をしているため色も綺麗な緑色で、彩りある料理にすることができるでしょう。

わかめの選び方・見分け方

前項でわかめの種類について紹介してきましたが、その違いや、良い状態のものを見極める方法について説明していきます。

まずは三陸わかめと鳴門わかめの違いですが、これはやはりサイズ感でしょう。鳴門わかめは茎が短いという特徴を持つのに対し、三陸わかめは肉厚・葉が大きい・葉の切れ込みが深いといった特徴を持ちます。細かな違いは、採れた年や採った浜の品質などによっても異なりますので、常に一定ではないことに注意しましょう。
また、生わかめ全般に言えることですが、黒褐色でツヤの良いものが良い状態であると一般に評価できます。肉厚であること、弾力があることも重要です。

次に加工方法別に見ていきましょう。
塩蔵わかめに関しても、肉厚で弾力のあるもの、そして濃い緑色であるほうが良いものと判断できます。全体的なツヤがあるかどうかもチェックしましょう。
乾燥わかめは、黒褐色で厚みがしっかりしているものがおすすめです。ただしカットわかめのように使いやすさを優先するのであれば使用する料理や好みに合わせて厚さ・食感を選ぶと良いでしょう。
茎わかめもやはり厚み、色ツヤの良いものを選ぶべきですが、特に着目するのは色です。色が濃く、緑色が鮮やかなものがおすすめです。

わかめの栄養素

続いてわかめの栄養素について解説していきます。まずは以下の表を確認してみましょう。

カットわかめの可食部100g当たりの成分

エネルギー 138kcal
たんぱく質 18.0g
脂質 4.0g
炭水化物 41.8g
食塩相当量 24.1g
ナトリウム 9,500mg
カリウム 440mg
カルシウム 820mg
マグネシウム 410mg
リン 290mg
6.1mg
亜鉛 2.8mg
0.16mg
ヨウ素 8,500μg
セレン 8μg
クロム 10μg
モリブデン 10μg
ビタミンA ・βカロテン当量 1,800μg
・レチノール活性当量 150μg
ビタミンK 1,600μg
ナイアシン 0.3μg
葉酸 18μg
ビオチン 28.0μg

(参照:日本食品標準成分表

海藻は海の野菜と呼ばれるほど豊富な栄養素を保有しています。
わかめもカルシウムやマグネシウムなどたくさんのミネラルを含んでおり、健康的な食材であるといえるでしょう。ビタミン、食物繊維も豊富で、しかも低カロリーという特徴もあります。

なお上表はカットわかめに関する成分であり、生わかめや素干し、塩蔵かどうか、下処理の有無によっても詳細な含入量は変わってきます。例えば湯通し塩蔵わかめ(塩抜き)の場合だと、エネルギーは11kcalとなりますし、たんぱく質は1.7g、脂質は0.4g、炭水化物は3.1g、カルシウムは42mg、マグネシウムは19mgとなります。
この特徴が具体的にどのような効果を生むのか、次項で見ていきましょう。

わかめに期待される健康面への効果

わかめには健康的な栄養成分が多く含まれています。これら栄養成分が人体にどのような影響を及ぼすのか、わかりやすくまとめていきます。

胃腸の調子を整える

健康への効果、1つ目は「胃腸の調子を整える」ということです。
わかめにはぬめりがあるのですが、このぬめりには「アルギン酸」および「水溶性食物繊維」が含まれています。排便を促す効果がありますし、胃腸の調子を良くすることができます。
またアルギン酸の中に含まれる「カリウム」および「カルシウム」という成分にも腸内環境を整える作用があります。カリウムは余分な塩分そしてコレステロールを腸内で掴みとり、これを体外へ排出する効能が認められています。コレステロールや血圧を下げる働きもありますし、カルシウムは良く知られているように骨の形成、強化に効果的です。
近年は特に、腸が健康状態に大きな影響を及ぼすことが言われていますので、調子を常に万全にしておくためには腸に配慮することが大事ですし、健康寿命を延ばすという観点からも腸に優しいものを食べるのは大切です。

ダイエット

わかめは、栄養素が豊富であるにもかかわらず、カロリーが少ないという良さがあります。しかも食べていて高い満腹感も得られ、ダイエット効果が期待されていす。
ダイエットをする上では摂取カロリーと消費カロリーのバランスを考えることが重要であり、単純に考えれば摂取カロリーを減らすためには食べる量を減らさなくてはならず、消費カロリーを増やすには運動をしたり代謝を上げたりといった働きかけをしなければなりません。しかしカロリーを減らすことだけに着目してしまうと健康を維持するために必要な栄養素を欠いてしまいがちです。そこでおすすめなのが低カロリーと豊富な栄養素を持つ食材です。
また、前項で説明したようにわかめには水溶性食物繊維が含まれています。消化吸収の速度を抑制し、血糖値・コレステロールの上昇を抑える働きを持ちます。含有量自体はそれほど多くありませんが、様々な面からわかめがおすすめできる食材と言えます。

育毛

含有されている成分の一つに「フコイダン」というものがあります。わかめの粘り気のもとになっている成分です。
これはがんの活性化を抑制したり、中性脂肪や血糖値を抑えたりする働きを持つとされていますが、その他アレルギー予防、免疫機能の向上といった効果も期待されています。
さらには頭皮を潤して活性化すること、毛乳頭細胞の増殖を促すことなどから育毛効果があるとも考えられています。実際、育毛剤の宣伝文句で、フコイダンが含まれていることがよく謳われています。

新陳代謝を促す

ヨウ素は殺菌作用などが言われたりもしますが、新陳代謝を促す効果もあるとされています。細胞の活発化、病気に対する抵抗力を養うことができるでしょう。
新陳代謝に関してはビタミンB2からも期待できます。ビタミンB2は脂肪燃焼に一定の効果がありますし、エネルギー代謝、新陳代謝の促進、紙や肌の状態を良くする効果もあります。

細かな効能を挙げていくときりがありませんが、総じて言えるのは、わかめは健康的な食材であるということです。日常的に摂取することができ、しかも様々な料理に活用しやすいという利点も併せ持っています。本記事で紹介した内容を参考に、色んな種類のわかめを楽しんでみてはいかがでしょうか。